【オススメ本紹介】Think clearly

2021年12月16日

今回はこの本。
最近電車の広告でよく見かける本ですね。

本書では「よりよい人生人生を送るための思考法」をテーマに、
この複雑な世界を生きていくための「思考の道具箱」について書かれています。

本書に書かれている「52の考え方」は、大きく分けて以下の3つを出典としており、
より広い視野からの思考法を教えてくれます。
・心理学
・哲学(ストア主義)
・投資関連

個人的によいなと思った思考道具3つ

「52の考え方」の中でも個人的にお気に入りのものを3つ紹介したいと思います。

第2章 なんでも柔軟に修正しよう

本章では、完璧な計画よりスタートした後の「軌道修正」がいかに大切かが書かれています。

そもそも計画通りに物事が進むことはないことを体験的に私たちは知っているはずなのに、
どうしても「最初の前提(計画づくり)」にこだわってしまいます。

どんなに綿密に計画を立てても、結局は始めてみないとわからないことが多いもので、
変更を余儀なくされることは想像に難しくないのに。。。

それならば、第1章の「考えるより、行動しよう」と併せて、
ある程度(作者が言う「思考の飽和点」まで)の計画を立て、スタートしてからの「軌道修正」に精を出すほうがよほどよい結果になるのではないでしょうか。

状況が複雑且つ目まぐるしく変動する現代において、まさに「軌道修正」は大切と思います。

第13章 ものごとを全体的にとらえよう

「あなたは、マイアミビーチに住んだとしたら今より幸福度が上昇すると思いますか?」
一般的に誰もが羨む?条件を提示された際、私たちはついそれをよりよいものととらえてしまう傾向がある、ということが本章の内容です。

そのイメージはあくまで、”良い点”にしか向けられていないのに。。

残念ながら私はマイアミビーチについてあまり知らないため
あまりイメージはつかなかったのですが、このような経験はもちろんあります。

全体的に考えれば、よかったり悪かったり※するはずなのに、
どうしても良い点ばかりに注意がいってしまい、”そっちのほうがよい”と思い込む傾向ですね。
※例えよいところに住んでも通勤や仕事といった日常が変わるわけではない

この傾向のことを”フォーカシング・イリュージョン”というそうです。

”特定の要素だけに意識を集中してしまうと、その要素が人生に与える影響を多く見積もりすぎてしまう”と本章にありますが、まさにその通りだなと感じます。

”隣の芝生は青く見える”というやつですかね。

第39章 「心の引き算を」をしよう

正直極論過ぎる気がしなくもないのですが。

「もし右手を失った状態だとしたら?」
と問われればもちろん幸いにも五体満足な今のほうが幸福であることは言うまでもないですね。

本章で扱われている「心の引き算」というのは、
私たちの現在の恵まれた状況に生まれた幸運をより認識するための戦略です。
”もしそれを持っていなかったら”という考えを起点に、今の幸福度を考えてみるものですね。

人間というのは例え素晴らしい出来事が起きたとしても、
”慣れ”によってその幸福感はいつか消滅してしまうものです。

となると、常に幸福でいるためには常に新しい何かを追い求めないといけないことになります。
ただ、それは非常に疲れますし、必ずしも良い結果になるともかぎらないですよね。
少なくとも私には難しそうです。。

この思考では”持っていない何か”ではなく”持っている何か”に注意を向けることの大切さに
気づかせてくれます。

よく「大切なものは失ってから気づく」と言いますが、
実は今の状況はとても幸せななのかもしれません。

それらを失う前に「心の引き算」で、かけがえのない”今”を大切にしたいものです。

まとめ

これは私の考えなのですが、
”よりよい人生を送るための思考” とは ”自身の人生を肯定的にとらえる思考” なのかな
と思っています。

どんな状況であっても肯定的※にとらえられれば、それはきっと幸せなことではないでしょうか。
※難しく書いてますが、前向き・ポジティブってことですね

本書ではそのための思考の道具が詰まっています。
人生において降りかかる様々な状況に立ち向かう道具がここにはあります。
時には本書のような内容に触れて、自分の「思考の道具箱」をメンテナンスするのもよいですね。

結論。
自分の人生を肯定的にとらえよう。
世界や起きた事実は変えられないが、とらえ方を変えることはできる。
何であれ、後ろ向きに受け止め投げ出すのか、前向きに受け止め次に繋げるかはとらえ方次第だ。
そして生きている限り、どこを向いていようが自分の人生が終わることはない。
そうであるならば、少しでもよい人生となるよう前を向いて1歩ずつでも進んでいこう。

、、、なんつって。
本書の各章の終わりによく用いられていた文章っぽくしてみましたw