【コラム】そこそこ高性能なVMが無料で使えるとうわさのOracleCloudInfrastructureの使い方解説

2022年10月8日

どうも、わたすです。

みなさまはクラウドでVMって使ってますか?
有名どころだとAmazon Web Services(AWS)のEC2とかですが、
クラウドによっては無料枠なんてものが用意されています。
たとえばGoogle Cloud Platform(GCP)では0.25vCPUでメモリ1GBまで使えるe2-microインスタンスが無料で1台まで使えます。

その中でここ最近で一番良きなのはあのOracle社が提供するOracleCloudInfrastructureでしょうか

OracleCloudInfrastructureの紹介

無料枠で通常のCPU(OCIではAMDのCPUを使っているみたい)のVMであれば1/8 OCPUでメモリ1GBのVMが2台まで無料で使えます。
これだけでもGCPなどに比べれば太っ腹だといえますが、さらにすごいのがArm版のCPUを使ったVMです。なんと4CPUでメモリ24GBまでのリソースを自由に配分してVMを起動できます。
1台で4CPU、メモリ24GBのハイスペックマシンも作れるし、1CPU、メモリ6GBのVMを4台立作るってのもOKです!超太っ腹ぁあ!!!
ただ注意点がArm版のCPUはx86_64系とはアーキテクチャの作りが違うため動かないパッケージなどがある場合があります。
OSはUbuntuなどのLinuxが使えるので操作面で困ることはないと思います。

OracleCloudInfrastructureの使い方

※基本的に無料で使えますが、無料枠の廃止、設定ミスにより課金が行われることがあります。
定期的にご自身で課金情報をモニタリングして不用意な課金がされていないか確認するようにお願いいたします。

まずはここからアカウントを作りましょう。

「無料で始める」をクリックします。

情報を入力します。

先ほど入力したメールアドレス宛に確認メールが届くので確認します。

続きの入力画面が出るので埋めていきます。
「クラウド・アカウント名」はログインに使用します。

無料で使用することができますが、支払情報の登録は必要みたいです。

クレジットカードを登録します。

この画面が出れば登録完了です。

最後に利用規約に同意し「無料トライアルの開始」をクリックします。

アカウントが作成されるまでしばしご歓談ください。

VMの作成

アカウントの作成が終わるとログイン画面へ移動します。
先ほど決めた「クラウド・アカウント名」を入力してNextをクリックします。

メールアドレスとパスワードを入力してログインします。

なんか聞かれますがSkipでええです。

トップページにが表示されればOKです。

もし英語表記になっている場合は右上の地球儀をクリックして日本語に変更できます。

VMの作成を開始するにはトップページの「VMインスタンスの作成」をクリックします。

名前はなんでもいいです。画像ではデフォルトのままにしていますが、わかりやすい名前に変更するとよいと思います。

そのままだとOSがOracleLinuxになっているので変更します。
(このままでもいいですが情報が少なくて使いづらいので私は変更しています。ここはお好みで)

私は困ったときに検索しやすいUbuntuにしました。

デフォルトだとAMDのCPUが選択されています。
ArmのCPUに変更するために「ChangeShape」をクリックします

「Ampere」をクリックします。

「VM Standard A1 Flex」をクリックします。
デフォルトで1CPU、メモリ6GBになっています。
もし1台当たりのリソースを増やしたい場合はここで設定します。

シェイプの選択が完了したら下のほうにスクロールし、SSHキーをダウンロードします。

これで必要事項は入力完了なので「作成」をクリックします。

ステータスが以下の状態の時はVM作成中のためそのまま待ちましょう。

以下の状態に変われば作成完了です。

作成が完了したらIPアドレスが割り当てられるので確認します。

試しにsshでVMに接続してみます。(ここではWindows10でのやり方で解説します)
コマンドプロンプトを起動してから以下のコマンドを入力します

ssh ubuntu@【確認したIPアドレス】 -i “ダウンロードしたsshキーのパス”

もしIPアドレスが”123.123.234.234″だと仮定し、sshキーのパスがデスクトップにおいてある”private.key”だと仮定すると以下のコマンドになります

ssh ubuntu@123.123.234.234 -i “%HOMEPATH%\Desktop\private.key”

入力してエンターを押すと接続を開始します。
初めての接続では「Are you sure want to continue connecting?」ときいてくるので「yes」と入力しエンターを押します。

IPアドレスとsshキーのパスが間違っていなければ接続が完了するはずです。

 

ひとまずVMの作成まで解説してみました。
このあとはアプリをインストールして自由に使うことができます。
たとえばMinecraftサーバとして使いたい場合は「Ubuntu マイクラ サーバー」と検索すればやり方がたくさん出てくるので頑張ってみてください。

ただもしマイクラサーバを起動してもこのままでは通信できないので
次回の記事でファイアーウォールの通信設定のやり方を解説したいと思います。

ほな

 

《追記》

ポート開放の仕方も記事にしました。
こちらからどうぞ